2023年11月11日の日記

 久しぶりにブログで日記をつけてみる。

 昨日は短期アルバイトの面接だった。面接なんて久しぶりだった。

 面接は軽いものだったけど、何ていうか、ちゃんとした大人と話をすることに緊張した。「ちゃんとした大人」なんて表現はまったく冷たいなと自分でも思うけれど、第一印象なんてどうやったって偏見と冷たさから逃れられないだろうとも思う。

 面接をしてくれた社員の方は、複数人から応募があったので、採用可否についてはまた連絡します、と言った。たしか、募集人数は1人と求人に記載があったが、なんとなく田舎の工場の短期のアルバイトにそんなに人は集まらないだろうと踏んでいたところがあったので、あ、そうか、そうだよね、と思った。同時に、だとしたら落とされるかもなー、とも思った。

 しばらくはフードデリバリーをやっていたから、全く人と話さなかった訳でも、全く仕事をしてなかった訳でもないけれど、とにかく久々の感覚があった。多分、これから継続的に関わる可能性がある人と、お互いを探り合うとき特有の感覚だと思う。関わりが一時的か継続的かというだけで、こんなにも感覚が違い、こんなにも消耗するのか、と思う。毎日会う人と、毎回、一度きりのように会えたらいいのになあ。一度きりと思う方がわたしは人に優しく出来るような気がする。継続的に会うことを想像してしまうから、変な損得勘定をしてしまう。

 

 もうこれ以上未来のことを予想したくないなと思う。もしバイトに受かっていたら、来週からはほぼ毎日この人に会うかもしれない。ちらっと挨拶した現場の責任者の方が少し怖そうで、なんとなく嫌われてしまうような気がする。短期アルバイトが終わったら、新しい仕事のことを考えなくてはいけない。

 だけどもう少ししたら、恋人と新しい家を探しに行く。猫を飼える物件を見つけたら、実家の保護猫も連れていく。ベランダで野菜を育てる。ときどきパンを作る。二人で映画を見て、ときどきライブを見に行く。

 

 良い方向に変わりたいと思う気持ちと、でも変わりたいように変われるなんて奇跡のようなことだと思う気持ちが、毎日共存している。同じように、自分は確かに独立した存在であるという体感と、ただの現象にすぎないという体感が、どちらもある。最近はそういう感じ。